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2006年3月30日 (木)

列車ダイヤのひみつ

列車ダイヤについて一般向けに書かれた本はおそらく中公新書の阪田貞之氏著「列車ダイヤのはなし」が嚆矢かと思います。

同書は国鉄が東海道新幹線開業を控え輸送力増強に取り組んでいるころのものですが、上越線を例にとり1本の臨時列車を設定するにはどれだけの苦労があるかなど、具体的に描かれていました。

特に上野~尾久の回送が設定できないため引いた臨時列車のダイヤを白紙に戻すこともある、という話は強く印象に残っています。

同書はかの宮脇俊三氏が編集者として世に出した1冊でもあります。

現在は絶版になっていますが、昨年この名著の21世紀版ともいえる本が刊行されました。

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成山堂より出版された富井規雄氏の「列車ダイヤのひみつ 定時運行のしくみ」は現在一般に入手できる書でダイヤについて書かれたものでは最もすぐれた本だと思います。

ダイヤだけでなく、信号システムなども簡潔に解説されており、近年の鉄道運行システムを知るには格好の一冊です。

異常時が発生した際の運転整理についても詳しく述べられています。近年中央線では人身事故などで運休がしばしばありましたが、なぜ八王子の事故で全線運休になってしまうのか、などもある程度は納得できました。

鉄道書としてファンの皆さんに読んでいただきたい1冊です。

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