東京で一番な保存車
何が一番って、多分一番地味で、一番西にあって、一番高いところにある保存車を訪ねてきました。
青梅線の終点奥多摩駅、ここに降り立つのも久しぶりです。
構内はすっかり整理され、線路はホーム2線分だけになっていました。
この味のある駅舎、戦争中の昭和19年建造とはちょっと驚きです。
駅前に停まっているバスに乗って東日原まで。
バスの車窓からはこんなのも見られます。現役ナロー鉱山軌道、奥多摩工業曳鉄線、ワイヤーでトロッコを引っ張っています。
バスが鉄橋をくぐり抜ける間にも数両のトロッコが通過してゆきます。
東京都のナロー路線として貴重な存在なのですが、いかんせん機関車はいないし、地表で見られる場所はほぼこの鉄橋だけということで知る人ぞ知る的な存在です。
東日原のバス停から坂道を登ったところにある日原小学校跡、奥多摩工業専用線で使われていたナロー電気機関車K-1とグランピー砿車102が保存されています。
後ろの砿車と比べてみても分かるように、非常に背の低い鉱山用機関車です。
この場所の標高は約650m、東京で一番高いところの保存車です。
ここまで来たのだから鍾乳洞でも見学して行くかとも思いましたが、折り返しのバスでそのまま戻ってしまいました。
帰りがけに青梅鉄道公園によってきました。
屋根がついたというのでどんな具合だろうかと。
東側には大きな屋根が掛けられていました。なぜかB6の上はカットされています。
C11、E10、D51、新幹線には屋根が掛けられていません。
屋根の半分は透明なので、8620や9607は晴天であればこのように明るく見られます。
110のカット部分に掛けられたビニールシートはそのままでした。
平日といえども天気が良いせいか、親子連れが何組か来園していました。
観覧者がいないと運休になる模型運転も久しぶりに見られました。
規模は鉄道博物館のものよりだいぶ小さく、編成もフルではなく6両程度ですが、4方からガラスに近づいて眺められるので、お子様にはこちらのほうが列車がよく見られて楽しいのではないかと思いました。逆行して留置線に戻すなど職人芸的なところもありますし、JR東海のキハ85もちゃんと走っています。(ちなみに鉄博では東海道新幹線以外の東海の車両はないみたいです。笑)それになにより運転中のBGMが「走れ超特急」!びゅわーんびゅわーんを久しぶりに聞きました。
昭和レトロで売っている青梅市ですから、ぴったりといえばぴったりですね。
| 固定リンク
コメント