保育社カラーブックス
先日ある書店での店員さんの会話。
アルバイト風の店員さん「○○さん、お客さんがカラーブックス置いているか聞いているんですけど、文庫らしいんですが」
○○さん(店長さん?)「いや、それ知らないな、置いていないってお答えして。」
おいおい書店人なのに保育社のカラーブックスも知らないのかよ、この本屋は大したことないな、と思いましたよ。
保育社が倒産してからもう何年たったのでしょうか、ちょっと大きめの書店には回転陳列台があったものです。入門書として幅広いジャンルを扱い、鉄道もの、特に私鉄関係は充実していて、他の出版社では出そうもない神戸電鉄、山陽電鉄といった準大手や都交通局、名古屋市など地下鉄も1社1冊で出ていました。
それにしてもはてなのこの解説はないだろうが・・・
親元の本棚にも父親が買ったらしい歴史散歩シリーズとか、母親が買ったらしいお菓子とかパンを紹介したものなど、数冊残っています。
先日電車歴史関係の入門書を探している方がいて、カラーブックスの「日本電車発達史」を絶版なので図書館か古書店でも、と書き添えてご紹介したのですが、amazomで買えましたとお返事いただきました。
そうか、今はたいていの本はネット古書店で買えるな、と思って検索してみたら・・・
2007年に新会社として再建されていました、知らなかったよ・・・カラーブックスも在庫のあるものは注文できます。
残念ながら入門書として高い評価を受けている廣田尚敬氏の「蒸気機関車」やTMSの山崎編集長の「鉄道模型」は品切れのままです。
廣田氏といえばこのシリーズで鉄道以外のものも出しています。
曹洞宗の住職さんが執筆、廣田氏がカメラの「禅」、私は長いことこの本のタイトルを「永平寺」だと記憶していました。どうも同じ廣田氏のヤマケイカラーガイド「蒸気機関車の旅」の中の磐越西線車中での修行中の雲水との会話とごっちゃになっていたようです。
上記のブログ読んでいてこれも廣田氏に関するおやっと思った1冊。
広田靚子さん著の「ねこ」、廣田氏の奥様でありハーブ研究家として著名(たぶんご主人よりも世間一般では有名かと)な方ですが、ねことはちょっと意外でした。この本のカメラは廣田氏ではありませんが、氏のねこ写真集というのも見てみたい気がしますね。
追記 廣田氏のねこ写真集は聞いたことがありませんが、犬は「日本犬」という写真集を出されています。秋田犬、アイヌ犬といった犬種の紹介写真がまるで形式写真みたいだったが印象に残っています。
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コメント
じつは行きつけのBARのマスターが若い頃保育社に勤務されていて、「日本の私鉄シリーズ」などの編集をされていたとのことです。いまでも洋酒ものの本を店に置かれています。
「私鉄の車両」シリーズをネコに売り飛ばしたりして借金返済に充てた甲斐もあったのでしょうか。
投稿: なにわ | 2008年7月24日 (木) 13時56分
出版社からバーのマスターに転進とは不思議な方ですね。
私鉄の車両もネコに版権が移動したおかげでまだ購入できるのはファンとしては喜ばしいこととも思います。
投稿: | 2008年7月25日 (金) 22時46分
先代がカラーブックスの洋酒ものを何冊か書かれておりました。その縁だったのでしょうか。日本の私鉄を持っていって冷やかしたことはあります。
息子さんはおられますが、跡を継がれるかどうかはわかりません。
投稿: なにわ | 2008年7月26日 (土) 18時34分