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2009年5月

2009年5月31日 (日)

両国と新宿の企画展をハシゴ

昼から両国の墨田区立緑図書館の企画展すみだの黎明期の鉄道と汽車会社(平岡工場)資料展」と西武新宿北口のトラン・デュ・モンド「木村定夫 のりもの絵本の世界展」に行ってきました。
緑図書館のほうは1階の一角に展示コーナーを設けたもので、小規模な展示でしたが、今日は
鈴木康允氏による講演「錦糸町の汽車会社」がありましたので参加してきました。
汽車会社の前身、平岡工場は名前だけは知っておりましたが、創業者の平岡ひろし氏(お名前の字が出ません)は明治の快男児ともいえる破天荒な方で、その生涯を関わりのあった方々とともにお話いただけました。
お話の中で昨年6月に地震で遭難死された鉄道博物館学芸員岸さんのお名前も出てきて、その交流の広さと鉄道史研究にとって大切な方を無くしてしまったとあらためて感じ入りました。
また鈴木氏は東京オリンピック10000mの周回ランナーを描いた「ゼッケン67」の作者でもありましてこちらも非常に驚きました。
0905315982 さてお次は新宿へ、木村定夫氏は鉄道絵画の第一人者ですが、実は私は以前から多くの作品に触れていながらそれが同じ方の作品とは知らずにおりました。
2007年にフレーベル館から出た「のりもの絵本 木村定夫の世界 1・2」を見て、あぁこの絵本も、鉄道ファン誌に折込されたあの絵も、交通博物館に展示されていた絵も、東武博物館のポスターやと~ぶカードの原画も、江ノ電のエハガキもみんな木村氏の作品だったのだと分かった次第です。
入口の案内ポスターはC62が表紙の絵本ですが、木村氏の蒸機を描いた作品の特徴として走行中はロッドの位置が上にある状態で描かれています。
写真を撮る方で走行中もロッドの位置を下になるよう作品を作られている方もいらっしゃいまして、私もその方が安定感があると思っていました。(自分はなかなかそこまで見切ってシャッターを切れませんが)
木村氏は停車中の作品はロッド下で描かれています、ロッド上で描かれたのは蒸気機関車の躍動感を表現するための手法ではなかったのかと今日原画を見ながら思いました。
0905315984 会場の様子、許可を得てノーストロボで撮影。











0905315988 会場ではポストカードを販売しておりましたので購入、1枚150円でした。
左中の青空を背景にした赤さびた9600が佇む作品は私が一番感銘を受けた「秋の9600(原題さらば9600)」です。
これを鉄道ファン誌の折込で見たときには絵画でしか表現できない空気感、寂寥感、そして作者の機関車への暖かい眼差しを感じたものでした。




木村定男<のりもの絵本>の世界展 入場無料

   期間:2009年5月31日(日)~6月14日(日)
       11:00~18;30(最終日:16:00閉場)

   会場:ギャルリー トラン・デュ・モンド
       http://www3.ocn.ne.jp/~km-p/
       新宿区歌舞伎町2‐46‐5
       KM新宿ビル9階
       JR新宿駅東口徒歩8分
       西武新宿駅北口正面

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2009年5月30日 (土)

なみすけ商品券

09055978杉並区の公式キャラ「なみすけ」が商品券に登場、定額給付金からみの企画で10000円の販売価格で11000円分という区内限定商品券が本日発売、帰りがけに商店会事務所の前を通ったらまで売ってきたので1冊買ってきました。
大手スーパーやコンビニでも使えるしつり銭も出るというのでそこそこ使えそうです。

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2009年5月29日 (金)

何匹目のドジョウ?

09055975こういう企画は何本目でしょうか、本日発売の集英社「週刊 鉄道 絶景の旅」全40巻だそうです。
例によって1号は特別価格で半額の290円、オマケもついています。

前もこういう企画でおまけの鉄道地図やDVD目当てに1号だけ買ったなぁ・・・
今回は地元の中央線だし、と思ったのですが、執筆陣を見ると代わり映えしませんねぇ。
全体に目新しさは無し、売り物のひとつの俯瞰パノラマ図はカシミールで作成したものっぽい。
売れるのかなあこの企画。




09055977
こちらがオマケの昭和35年3月10日現在の鉄道線路図、国鉄営業局作成の現場用の復刻版です。
この表紙デザインはその後も受け継がれて一般販売もされていました。
こういう地図は見ていて飽きないですね、部内用だけあって貨物線も記載されていますし、裏面には輸送規則抜粋、車両定員表なんてのも載っています。ここでは「こだま用」「日光用」「東海形」という区分がされています。「東海形」は国鉄の正式用語ということでしょうか。また旧形国電のクロス・セミクロス車とロング車が区分されていますが、クロス・セミクロス車を「横須賀形」ロングを一般形と区分しているのは大雑把というか、大鉄から見れば面白くないんじゃないかな。
ともかくこの地図だけでも290円は買いです。

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2009年5月28日 (木)

鉄道模型Cafe&Bar

090524103311sアキバのこんなお店に先日行ってきました。
私は縁がないのですが、ドリンクメニューには電車をイメージしたカクテルが並んでいます。
たとえばこの画像のカクテルはブルーとクリームの「横須賀線」だそうで。











090524114409s こちらはヘッドマークをイメージしたパンケーキ、さて何のマークか分かりますか?



ホイップクリームの形がさくらの形に見えませんか?

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2009年5月21日 (木)

阿房列車

09055944鉄道紀行文学の嚆矢、内田百閒の「阿房列車」が雑誌IKKIで一條裕子により漫画化されていました。
雑誌掲載時にも読んでいましたが、単行本が出たので改めてまとめて読みました。
表紙はコミックらしからぬ地味な装丁、これは初版単行本をイメージしているかもしれません。
父親の蔵書はたしかこんな色でした。

雑誌で最初に読む前は果たしてどうなることやらと心配だったのですが、うまく百閒文学の世界を描き出しています。
鉄道関係の描写も考証がきちんとされており、見開きで描かれる東京駅などの様子は作者の画力が存分に発揮されています。
この漫画によって阿房列車、内田百閒を知った方はぜひ原典も読んでいただきたいと思います。それもできれば原文の旧かな、旧漢字版で。
現在読める新潮文庫、ちくま文庫はいずれも新字、新かなで、読みやすいことは確かで、百閒文学のとっかかりには良いとは思いますが、やはり百閒先生がお召し上がりになるのはウィスキーではなくヰスキイでないと、と思います。
今はもう絶版の旺文社文庫版か全集を図書館で探してみることをお勧めします。

さて漫画版ですが、補足として百閒先生が乗られた列車の編成表も掲載されておりますが、これがどうも?な箇所がありまして。
第一阿房列車で東京駅に向かう中央線の編成は
モハ63+サハ78+モハ63+サハ78 以下繰り返しで7両編成
と表記されていますが、これ違うんじゃないかな。
7連の場合、4+3 MTTM+MTMではないのかな?

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2009年5月12日 (火)

半日ほど横浜方面へ

0905120022ここのところ腰痛が出てしまい大人しくしていたのですが、少しよくなってきたので半日ほど横浜方面の保存車を見てきました。
磯子駅からバスで10分ほどの久良岐公園の横浜市電1156、以前は車内にも入れたのですが老朽化のため保全工事が終わるまで公開中止との看板がありフェンス内には入れません。
その看板もだいぶ前に設置されたようで、果たして修復は行われるのやら・・・
昼食は電車を見ながら「シウマイ弁当」、掛け紙が開国150年記念版になっていました。
帰りは上大岡に出ましたが、道はかなり複雑でこの公園を訪問するならば磯子からバスが無難だと思いました。





0905120040 金沢文庫で下車、金沢八景まで一駅歩きました。
複々線区間で追い抜きも。







0905120055 塀の向こうにはこんなのも見えました。

ところでここの入口近くに「完成車両の撮影はご遠慮ください」という看板が出ていましたが、公道から撮った場合どう規制するんだろう?





0905120089
踏み切り脇にはこんなのもいました。









0905120128 金沢八景からシーサイドラインで市大病院へ、徒歩10分ほどの東洋電機工場駐車場に保存されている日本セメント上磯工場2号機を訪問。
工場敷地内ですが受付に来意を告げると快く撮影を許可していただけました。
機関車の前には案内文と「機関車の前に駐車しないように」との看板が設置されています。
機関車見学の便を図っていただいているようで嬉しい心使いです。



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2009年5月 5日 (火)

鉄博本2点

09045939連休も明日で終わり(日曜日までの大型連休の方もいらっしゃるようですが)その前にご紹介しておけばよかったのですが、鉄道博物館の子供向けの格好のガイドブックが出ました。
小学館刊「てっぱくにいこう!」A4変形の大型本です、著者は鉄道擬人化も手がける恵智仁さん。
これまで鉄博本というと5000円の公式ガイドブックと準公式ガイドブックとも言えるJTBCanBooks白川淳さんの「全国鉄道博物館」がありましたが、子供さん向けの適当な書籍はありませんでした。
本書はオールカラーで保存車両総てを詳細に紹介、館内ガイドや鉄道車両のしくみまで、鉄道少年たちにとって擦り切れるまで読まれるような本になるかと思います。
もちろん大人が読んでも充分楽しめる内容です。

09045940 展示車両の主なものは見開きで紹介、蒸気機関車やお召し車両の扱いが小さめなのは子供さんの関心に合わせてでしょう。
他にもシミュレーター、ミニ列車の操作方法や食事事情、見た、撮ったのチェックシートなどかゆいところに手が届く内容です。
ちなみに私も写真提供で協力させていただきました。



09045941 もう1点、お笑い芸人のダーリンハニー吉川さんの全国鉄博巡り、メタモル出版刊。
失礼ながら私はお笑いなどうといため著者の方は存じておりませんでした。
内容は天北線資料館からゆいレール展示館まで全国80箇所以上の鉄道博物館、資料館を紹介しています。
まだ全部読んでおりませんが帯の「それぞれの博物館に特徴を見出して、それぞれの「言いたいこと」を受け取ろうと思った。」とあるように、全部ご本人が取材されたようでこれは大変なものです。
「全国鉄道博物館」を底本にしているようですが、同書で触れられていない館も多数取り上げられており、最新データという意味からも保存車に興味のある方には手に取られることをお勧めします。

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