両国と新宿の企画展をハシゴ
昼から両国の墨田区立緑図書館の企画展「すみだの黎明期の鉄道と汽車会社(平岡工場)資料展」と西武新宿北口のトラン・デュ・モンドの「木村定夫 のりもの絵本の世界展」に行ってきました。
緑図書館のほうは1階の一角に展示コーナーを設けたもので、小規模な展示でしたが、今日は鈴木康允氏による講演「錦糸町の汽車会社」がありましたので参加してきました。
汽車会社の前身、平岡工場は名前だけは知っておりましたが、創業者の平岡ひろし氏(お名前の字が出ません)は明治の快男児ともいえる破天荒な方で、その生涯を関わりのあった方々とともにお話いただけました。
お話の中で昨年6月に地震で遭難死された鉄道博物館学芸員岸さんのお名前も出てきて、その交流の広さと鉄道史研究にとって大切な方を無くしてしまったとあらためて感じ入りました。
また鈴木氏は東京オリンピック10000mの周回ランナーを描いた「ゼッケン67」の作者でもありましてこちらも非常に驚きました。
さてお次は新宿へ、木村定夫氏は鉄道絵画の第一人者ですが、実は私は以前から多くの作品に触れていながらそれが同じ方の作品とは知らずにおりました。
2007年にフレーベル館から出た「のりもの絵本 木村定夫の世界 1・2」を見て、あぁこの絵本も、鉄道ファン誌に折込されたあの絵も、交通博物館に展示されていた絵も、東武博物館のポスターやと~ぶカードの原画も、江ノ電のエハガキもみんな木村氏の作品だったのだと分かった次第です。
入口の案内ポスターはC62が表紙の絵本ですが、木村氏の蒸機を描いた作品の特徴として走行中はロッドの位置が上にある状態で描かれています。
写真を撮る方で走行中もロッドの位置を下になるよう作品を作られている方もいらっしゃいまして、私もその方が安定感があると思っていました。(自分はなかなかそこまで見切ってシャッターを切れませんが)
木村氏は停車中の作品はロッド下で描かれています、ロッド上で描かれたのは蒸気機関車の躍動感を表現するための手法ではなかったのかと今日原画を見ながら思いました。 会場の様子、許可を得てノーストロボで撮影。
会場ではポストカードを販売しておりましたので購入、1枚150円でした。
左中の青空を背景にした赤さびた9600が佇む作品は私が一番感銘を受けた「秋の9600(原題さらば9600)」です。
これを鉄道ファン誌の折込で見たときには絵画でしか表現できない空気感、寂寥感、そして作者の機関車への暖かい眼差しを感じたものでした。
木村定男<のりもの絵本>の世界展 入場無料
期間:2009年5月31日(日)~6月14日(日)
11:00~18;30(最終日:16:00閉場)
会場:ギャルリー トラン・デュ・モンド
http://www3.ocn.ne.jp/~km-p/
新宿区歌舞伎町2‐46‐5
KM新宿ビル9階
JR新宿駅東口徒歩8分
西武新宿駅北口正面
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