鉄道映画と鉄道音楽
神保町シアターで今週から開催されている「鉄道映画紀行~思ひ出は列車に乗って」
で上映された「大いなる驀進」を見てきました。
「大いなる旅路」の姉妹編(共に主演は三国連太郎)にあたる作品ですが旅路のほうはソフト化されていたり交通博物館~鉄道博物館に収蔵されていたりで見る機会は多いのですが、驀進はなぜかソフト化されていません。
予告編しか見たことがなかったので今回やっと見られました。
面白いです、登場したばかりのブルートレイン20系「さくら」の東京から長崎までの車内で起こる様々な出来事を連ねて、乗り合わせた多くの人たちの描写、山場となる土砂で埋もれた線路の復旧作業、乗客たちのエピソートの結末も丁寧に描かれて終点長崎で車庫に引き上げるところで終わります。
登場する車両は20系、先頭に立つEF58はいわゆるブルトレ塗装、岡山からはC62ですがなぜか100番台のナンバーも、C62は山陽形と常磐形が出てきます。
関門トンネルはEF10、運転台から前面展望シーンもあります。
九州に入ってからはC59、C61の門デフ31号、最後にチラリとC51も見えます。
鉄道ファンにとっては必見の映画作品と言ってよいでしょう。
ツッコミどころはいろいろありますが、それはおいて置いて時代だなぁと思わせるのが男性陣がほとんど喫煙者なこと、タバコをポイ捨てするシーンもけっこうあって気になりました。
また切迫感を出すためでしょうか、動き始めた列車のデッキに飛び乗るシーンも多いですし、ホームでの出迎え、見送りも当時では普通に見られた光景だったのでしょう。
銚子電鉄の応援歌「デキちゃんはトコトコ走る」を作詞作曲されたみらあじゅさんから同曲を収録したオムニバスCDが発売されたと教えていただき、帰りにさっそく買ってきました。2500円也。
「鉄歌 鉄道会社の歌」キングレコード KICS1497 2009年10月7日発売
JR九州の「浪漫鉄道」北海道の「北の大地」小田急「ロマンスをもう一度」京急「赤い電車」など有名どころ、ローカル鉄道の応援歌「ふるさと会津線」「走れ!フラワー長井線」古いところで「伊予鉄唱歌」「満鉄社歌」「鐵道精神の歌」まで全17曲「一世紀以上に渡る鉄道史の折々に現れた名曲の数々を初めて1枚のCDにまとめた。」とのことですが曲目は最近の、というかJR以後のものがほとんどです。
社歌、CMソング、応援歌を集めるのならば昭和30年代の三木トリローの作品が入っていないのは物足りないところです。
とはいうもののこうした曲がまとめて聞けるのは楽しいものです。曲目解説は鉄道に関しては専門でない方のようではっきり言ってヌルいです。
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