鉄道の日きっぷで井川線へ その2
10分の接続で12:14発井川行きに乗車、お昼の列車ですが井川行きはこの後1本だけです。
井川線の列車はDLが千頭方に付いて井川行きは推進のプッシュプル(誤用として使われている両端に機関車が付くのではない、本来の意味での)運転、運転士は先頭のクハに乗っています。
3両編成ですが乗客は10人ほど、紅葉にはまだ早い平日なのでこんなものなのかもしれませんが・・・
あぷといちしろ駅からアプト区間用の電気機関車ED90が後部に連結、ラックレールをつかって90‰をよじ登ります。
この機関車、高さは普通の機関車と大して変りませんが幅は井川線仕様、正面から見ると風が吹いたら倒れそうな具合に見えます。
DLとの大きさの差はこれだけあります。
ラック区間は後部のED90が押してDLは無動力となります。
このアプトいちしろ駅、鉄道施設以外は建物が見当たらない秘境駅です。
機関車の連結、解放のため数分停車するため、トイレと飲料自販機が1台ありました。
アプト区間は長島ダムまでの一駅、ダム湖を長い鉄橋で渡り接阻峡温泉を過ぎると谷はますます深く、人の気配がまったくない山間を進んでゆきます。
線路の状態は本線よりも格段に手入れされているようで、周りの草木も刈られています。
本線では伸びた木の枝が窓を叩くこともしばしばですので・・・
駅から道路が全くない秘境駅として近年有名になった尾盛駅、こんなところで下車するのは秘境駅探訪を目的とした人だけでしょうが、この日は中電関係の皆さんが降りて行きました。
この駅の正規の利用者といったところでしょうか。
終点井川まであと少しのところで線路際に作業用モノレールが設置されていました。
いわば井川線からの接続路線、こういう施設があるということは産業鉄道として現役だという証ですね。
終点井川に到着、先頭のクハに付いていたヘッドマークを到着後手早く女性駅員さんが機関車に付け替えました。
以前来た時はすぐの接続で静岡行きバスに乗ったのですが、このバスも近年廃止となり、来た道を戻ります。
駅前の階段を降りると土産物兼食堂の売り場を通って道路に出ます。
折り返し時間が25分という微妙なところですが、そばくらいは食べられるだろうと食堂へ。
しいたけ天そば、780円、大鍋におでんが煮えていたので2串、80円×2。
このおそば意外と腹持ちがよくて、14時すぎに食べて帰宅まで持ってしまいました。
井川ソフトクッキーというものがあったのでお土産に購入、630円也。
製造者を見たらちゃんと静岡市(井川も静岡市です)でした。
この手のものは製造者の記載がなく販売者だけが記載してあるパッケージだけ変えてどこでも同じという品も多々ありますので。
右奥2点は使用済みきっぷをつかったしおり、1枚50円で車掌さんが販売、車内限定のオリジナルだそうです。
次は車内補充券、本線と共用です。
長島ダムからアプトいちしろを購入、150円というのはちょっと意外な気がしました。
右手前はフリーきっぷと井川駅入場券、
中央の2枚は乗車記念券、左端2点は車内で配布している案内パンフ、奥は井川駅のスタンプ、なんとDISCOVER→JAPANでした。
クマ出没注意の掲示がありますが、今年クマが出て、一時期公式サイトにも乗降はしないようにとの告知が出ていた記憶があります。
井川行き終列車と接阻峡温泉で交換、ガラガラのこちらの列車と対照的にクアンプに向かう小学生の団体が乗っていて満員の6連、機関車は重連でした。
さきほどの井川行きを押しあげたEDの重連が先頭にたち坂を下ります。
4重連で登ってくるところは見たかったなぁ・・
16:06千頭に到着、帰りも接続は10分以内で来ましたが、東京駅に着いたのは21:02、井川を出たのが14:25ですからやはり遠いです。
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