絵本「オレンジ電車おぼえてる?」
新宿駅南口コンコース内書店BOOK EXPRESSで購入、630円也。
最後の1編成がしぶとく活躍を続ける201系の絵本です。
製作は共立女子中学高等学校の生徒のみなさん、手づくりの絵本です。
表紙の少年二人が201系に乗って東京から高尾に向かう車内で、乗り合わせた乗客たちが201系と中央線の想い出を語るという構成になっています。
東京駅のシーンでは「201けいをつくったおじさん」たちが登場しますが、巻末の取材先を見たらJR四国の松田社長ではないですか、他にもトレインシミュレーターの向谷氏など層々たるお名前が並んでいます。
駅そば屋のおばちゃんも入っているところが良いです。
実際にこの方たちに生徒さんたちが直接取材して文を書き、絵を描いて本を造っていったわけです。
その様子はこちらで紹介されています。
販売は中央線沿線の一部の書店、鉄道博物館売店など限られていますが、淡い色調で描かれ、利用者から親しまれた様子を丁寧に語ったこの小さな本は201系引退のなによりのはなむけと思いました。
毎日の通勤で中央線は利用していますが、1週間に1~2回は姿を見かけます。
先日は久しぶりに乗車もできました。
携帯で撮影するたびこれで最後かなと思いますが、そんな画像がけっこうたまっています。
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コメント
絵本オレンジ電車おぼえてる?制作指導の池末です。
新宿南口でご購入との事、ありがとうございます。
取材も四国まで出かけて、1週間立て続けで、本当にしんどかったですが、それでも、今となってはよい思い出です。第一線の方々に直接取材できて、ありがたい限りです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
智慧のみ運営者の池末より
投稿: 智慧の実の池末です | 2010年8月16日 (月) 23時10分
池末さん
コメントありがとうございます。
201系開発者のおじさん二人が少年たちを見守る絵が一番好きです。
マニアックな視点でなく、電車を利用してきた人、関わってきた人の目線で語られているのが逆に新鮮でした。
63形、209系のような車両側の問題による事故もなく、首都圏の通勤輸送という過酷な仕事をこなしてきた201系、鉄道史に残る名車とは言いがたいかもしれませんが、無事これ名馬の例えからすると記憶に残る名車なのかも知れませんね。
投稿: TADA | 2010年8月17日 (火) 20時51分