18きっぷで松山へ その4
次は市内線を走る「坊ちゃん列車」に乗るため道後温泉へ。
路面電車ながら明治風の駅舎があり、専用の引き込み線に「坊ちゃん列車」が待機していました。
機関車はディーゼルですが、客車ともども非常に細かいところまで復元されています。
キャブ内には必要のない焚き戸口や水面計までありました。
客車は小さいこともあって、道後温泉から乗車には整理券が必要、駅舎内の売店で一日乗車券を提示して整理券をいただいて、乗車時に車掌さんから100円の「坊ちゃん列車乗車券」(右上)を購入。
一日乗車券を持っていない場合は売店で乗車券を購入するのですが、「坊ちゃん列車乗車券」とセットになった一日乗車券もあり、こちらは機関車のイラスト入りでこれを買えばよかったとちょっと思いました。
売店にはいろいろなグッズも並んでいましたが、荷物になるのでエハガキ(左下)のみ購入、100円也、右下はいただいた時刻表。
「坊ちゃん列車」はこのエハガキにあるように2編成ありますが、シーズンオフの平日ということもあって1本は点検中でこのように途中で行き違う様子は見られませんでした。
道後温泉から10人ほど乗せて松山市へ向けて出発。
車掌さんの名調子の案内もあり、時折ヒョーと汽笛を鳴らして堂々と道路の真ん中を行くのは実に楽しいひと時でした。
終点の松山市駅前で降りるとき車掌さんが「これから機関車の転向をしますのでぜひご覧ください。」と案内があり、乗ってきた方々は興味津々で見守ります。
渡り線の途中に停車した機関車の下からジャッキが出て機関車を持ち上げて、あとはえいやっと人力で転向。
小型機関車なればのコロンブスの卵的なカラクリです。
客車は機関士さん車掌さん3人でこれまた人力移動。
雨の日は大変でしょうね。
道後温泉に向けて折り返す列車を南堀端の手前で撮影、客車の屋根からダミーのビューゲルが長く伸びています。
路面電車の分岐箇所では架線に付属したコンタクターを集電器が叩くことで信号操作をするため取り付けられたもの。
用がすむとスルスルと屋根上に収納されます。
松山市駅に隣接して建つ伊予鉄道本社、ここにも「坊ちゃん機関車」のレプリカが展示されています。
合計4両のレプリカが松山市内に存在するほか新浜の愛媛県総合博物館にもレプリカがあります。
伊予鉄道本社から踏み切りを渡って100mほど、松山市駅裏手の子規堂には「坊ちゃん列車の客車」ハ1が保存されています。
外板は鉄板貼りなのでこれもレプリカかと思いましたが、案内看板には伊予鉄道より譲り受けたもの、と記載されていました。
松山市から高浜線で梅津寺へ、このホームはTVドラマ撮影で人気スポットになった場所、今でも看板とあやかり願掛けのハンカチが海風になびいていました。
駅前の伊予鉄道直営の「梅津寺公園」には本物の「坊ちゃん列車」1号機が保存されています。
有料施設内ということもありピカピカで大事にされています、鉄道記念物と記した案内石碑が機関車の前にあります。
小さいこともあっておもちゃっぽく見えてしまったのですが・・・
ロッドは本社前のレプリカ同様メッキされていましたし。
この後は高浜までの未乗の一駅を乗って四国完乗しました。
続きます。
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