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2011年1月30日 (日)

おすすめの本、写真展

11010973交通新聞社新書『「鉄」道の妻たち』田島マナオ
2010年に出版された鉄道関連書籍の読み物の中では一番面白かった本です。
軌楽庵さんのBlogで紹介されていて、気になっていたのですが交通新書を置いている書店は近くにはなくて、先日駅弁大会のついでに新宿の大型書店で買ってきました。
近年新書でも鉄道ものがおおはやりですが、内容は玉石混合、老舗の中公新書には宇田さんの「電車の運転」という名著がラインナップされたのはさすがですが、他の近年創刊のレーベルでは石どころか泥としかいえないようなものもあり・・・
H新書のO某のものなど基礎知識のない文章の羅列でちゃんと著者を選べよと。
交通新書はさすがに鉄道のことを知らない著者というのはいないでしょうが、タイトルと中身がズレていたり、以前単行本で出ていた本の再編集版や、文章が読みにくく編集がちゃんとリライトしろよと言いたくなるものもありました。
まず本書の著者紹介を見て、鉄道にかかわったのはここ数年というライターさんで少々不安があったのですが、これは逆に鉄道好きを外から観察する内容の本書には合っていました。「鉄子の旅」のキクチさんと似たスタンスですね。
タイトルが示すとおり、鉄道ファン(マニア?オタク?)の奥方はどのように趣味に走るダンナを見ているのか、というちょっと怖いもの見たさ的な内容です。
ところでこの趣味を長くやっていると知り合いも増えますが、初対面の方でも共通の知り合いがいる場合が非常に多いものです。
本書にもお一方、一緒に何度か撮影などご一緒された方が登場しています。
奥様と子供さんの写真を持ち歩かれていて、こんな美人の奥様とのなれそめは?と気になっていたことが思わぬところで解決しました。(笑
最後の1編、国電研究のオーソリティである沢柳さん、浜松工場の見学にほ夫婦で行かれた際の写真のキャプション、奥様が「この歳になってヘルメットをかぶるなんて思ってもみなかったわ」というのはなんともほのぼのとしていて、夫婦というのはやはり良いものだな、と思いました。
奥様を残して旅行にさっさと出てしまう方も、奥様と一緒に旅行をされる方も、ぜひご一読をとおすすめします、もちろん独身の方にも。
ところでうちの嫁さんが良く言うことと同じことを言われている奥様もいらっしゃいました。
「ギャンブルにはまるよりは良いかな」
これは「鉄」道の妻たちの共通した気持ちかもしれません。

さて、来週2月1日から10日まで、新宿東口、タカノの上のコニカミノルタプラザで米屋さんの写真展「アジアン鉄道で行こう」が開催されます。
昨年は山形鉄道、長野電鉄の木造駅舎でユニークな写真展を開催されましたが、今回は交通至便な新宿で時間も19時まで(最終日は15時)と気軽に立ち寄れるのがうれしいです。
丁寧にプリントされたモノクロフィルムでの作品、楽しみです。

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