九州のケーブルカーに乗ってきた その3
先にお断り、タイトルはケーブルカーなのに今回も登場しません。
石炭記念公園から急ぎ足で直方駅に戻り6:30発の平成筑豊鉄道田川伊田行きに乗車。
運転士さんから全線フリーのちくまるきっぷを購入、1000円也。
直方~行橋の運賃が950円ですので、糸田線を含めた乗りつぶしにはうってつけのきっぷです。
この手のフリーきっぷは発売が土日だけという場合もありますが、ここは通年発売で土日祝日はこのきっぷで子供一人同乗無料となるほか、沿線観光施設やお店で割引が受けられるなどの特典があります。
きっぷのサイズは広げると新聞紙大、沿線施設、お店の分かりやすい地図が両面に印刷されています。
伊田線は全線複線、朝の時間帯ということもあり、単行ながらかなりの頻度で直方行きとすれ違いました。
青い塗装は平成筑豊鉄道のキャラクター「ちくまる」を描いたちくまる号。
3セク化されて駅もかなり増えました。
こんな駅名も、次は「あかぢ」ってどうなのでしょう?
一旦田川伊田まで乗って、駅前のパン屋さんで朝食のサンドイッチを仕入れて折り返し、車庫のある金田で下車、糸田線に乗り換えて田川後藤寺へ。
ここからはJRを一駅でまた田川伊田に戻りました。
伊田、後藤寺とも9600を撮影した懐かしい駅、ホームの佇まいは当時の面影をのこしていましたが、機関車や石炭車がたむろしていた構内や機関区跡はがらんとしていました。
田川伊田から行橋行きに乗車、田川線も9600を追って油須原で自転車を借りて撮影した「古戦場」ですが、車窓から後部補機付きの9600石灰石列車を撮ったところを探しましたが見つからないまま油須原に着いてしまいました。
ここでは交換もないのになぜか数分停車、中線は無くなったものの長いホームに木造駅舎、構内踏み切りと当時の雰囲気がよく残っていました。
油須原から峠を下ると名物の複線断面をもつトンネルを2つくぐります。
画面の奥に見える第2石坂トンネルは国登録建造物文化財に指定されているそうです。
これもへいちく名物吊り手オーナー、地元の会社や新潟トランシスに混じって「ちかちゃん 5歳記念」という微笑ましいものも。
この吊り手オーナー制度、なかなか人気で私も申し込もうと思ったときにはすでにいっぱいでした。
行橋駅前にはC11の第1・2動輪が展示されています。
動輪の展示は各地にありますが、このような屋根つきはここだけでは?
脇に立つのぼりには、D51を駅前に移転展示を訴えるもの。
行橋駅前の道をまっすぐに10分ほどの市民会館横にD5110が保存されています。これを駅前に移転させようという取り組みです。
かつて「SL」誌に「筑豊の猛烈なめくじ」と紹介された10号機、その生涯を北九州で過ごし、蒸機晩年まで活躍した機関車でした。
残念ながらナンバープレートはなく、ペンキで赤ナンバーが書かれているのが哀れです。
駅に戻る途中で見つけた味わい深い看板、ですがシャッターは降りています。
| 固定リンク
コメント