最後の鉄道連絡航路
昨日船の科学館に展示されていた青函連絡船羊蹄丸が譲渡先の新居浜に向け曳航されてゆきました。
日曜日の朝では行くととはできず、この記事も羊蹄丸のことではなく、最後の現役鉄道連絡航路南海フェリーに乗りに行った話しです。
和歌山港からかつては小松島港へ、今は徳島港への航路は以前から気になっていました。
会社こそ子会社の別組織ですが、鉄道系会社でダイヤも接続が考慮された連絡運輸を行う航路としては宮島航路とともに最後のものです。
かつては鉄道ピクトリアルの裏表紙にも「南海四国ライン」という広告が出たこともありました。
その航路も明石海峡大橋の完成後、関西~徳島へのルートは大橋経由の高速バスに移行し厳しい状況になっていると聞きます。
集客のために航路のみで2000円のところ難波~徳島で2000円という大変お得なきっぷが3月31日までの期間限定で発売されているので、この機会にと出かけました。
「ながら」で出かけるのが定石ですが、今シーズンは運転日が激減し、出発日を金曜にしたので指定券はとれず、東海道を普通列車で下ってゆきました。
昼食は品川で駅弁を探したらミニ駅弁大会をやっていて各地の人気駅弁を販売していました。
広島の夫婦あなごめしを購入、1050円也。
夫婦の名のとおり2本のあなごが並んでいます、尻尾のほうは折りたたんであり長い身はうれしいのですが、身の薄さに少々物足りなさを感じました。タレが別添で好みの味にできるのは良いのですが。
それと左上の白い丸いカップの中身は骨煎餅、カリカリの食感を楽しめます。
大垣で乗り換えた米原行きは117系の復刻色でした。
今回のダイヤ改正で117系の運用も減ったようで、大垣~米原は朝、夕~夜だけになったようです。
そういえば西浜松に119系がごっそり並んでいたなぁ・・・
この後草津駅でも西日本の117系原色を見ましたし、帰路には団体表示を出した117系を見かけました。
大阪駅前の安宿を6時に出て難波へ。
徳島への2000円のきっぷは「とくしま好きっぷ2000」(ハオきっぷではありません、すきっぷです)というのですが窓口できっぷを買うときこの名前をいうのは少々抵抗があって「徳島までフェリーもいっしょのやつ」と。
こいつが登場してからもう18年にもなるんですね・・・
7:10発のサザン1号の指定席車は10000系、指定席はガラガラでした。
難波から1時間とちょっとで和歌山港に到着、長い連絡通路の向こうにフェリー「かつらぎ」が見えます。
乗船口は意外と狭くて飾りっ気もありません。乗船手続きもなく、きっぷを見せるだけ。
連絡通路を通ってくると乗船前に船の全景を見えるところがないのもちょっと残念。
出帆もごくあっさりしたものでしたが、ゆっくりと岸壁を離れるのはやはり良いものです。
画像右奥に和歌山港駅ホームの柱が並んでいるのが見えます。
こういう掲示も船ならではですが、「3、非常の際には」で協力要請している対象者が、海保、警察、消防、自衛隊、船員はわかりますが、牧師というのは・・・
牧師さんに何をお願いするというのか、そんな状況はすでに手遅れになったときはないかと。
僧侶や神主、カソリックの神父さんの立場は?
天気は良かったのですが風が強くて、デッキにいると寒いので船室に入ったら意外にもかなり乗っていました。
電車からの乗り継ぎはさほどでもなかったので、大半車なのでしょうが、桟敷席は皆さん横になっていて入る余裕はなさそうで、20席ほどの椅子席も満員、仕方ないのでデッキの風防のあるところで過ごしました。
デッキから船内への扉の両側にはこんなイラストが。
昨年登場したマスコットキャクターでお名前募集キャンペーンで決まったのが左が和歌山娘の高野きらら、右が徳島娘の阿波野まい、船内には違う服装のイラストもあり、売店ではキャラグッズ、ポスターや時刻表にも使われています。
正直こういう狙ったようなのはちょっとどうなのかなぁと思いつつカメラを向けてしまう自分もどうかと。
南海フェリー公式サイト内にキャラ紹介ページもあります。
ちなみにこれを仕掛けたのは和歌山徳島航路活性化協議会という団体で、両県、両市、フェリー会社、観光協会に運輸局、整備局に学識経験者の皆さんが参加しているという・・・
Web上に議事録も公開されていますが、活性化のために萌キャラ採用、なんてことも書かれているんでしょうかね。
下船した徳島港でやっと全景が見られました。
船体にもデカデカと二人が描かれています。
で、キャラグッズも買ってしまいました、船内売店で並んでいるのを見てどうしようか迷ったのですが見送って、降りたフェリーターミナルの売店で山積みされていたのでやはり買っておくかと、一応鉄道系会社のオリジナル菓子ということで。
和歌山名産の梅のドロップ、もうひとつ徳島名産鳴門金時の芋ドロップもあったのですが無難な梅にしておきました。
でもこの缶持ち歩く勇気はないなぁ・・・
続きます。
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