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2012年3月31日 (土)

電化路線のない県の電車

徳島県は日本で唯一電化された鉄道路線のない県です。
同じ四国の高知県もJRは全線非電化ですが土佐電鉄が走っています。
ところが徳島県にも電車の概念を拡大すればそこに含まれるようなものが走っています。
1203246569 スロープカー「すろっぴー」飛鳥山やウェスパ椿山に設置されているのと同様の小型モノレールです。
高速道路下と案内所の間、乗車無料で高低差約20m、全長166mを1分30秒で走行します。
無人運転で操作や乗った感じはエレベーターそのものですが、こうしてヘッドライトを点灯させて走っているのを外から眺めている分には充分鉄道っぽく見えます。


1203246573 ホームドアの設置された乗り場、残念ながら両端とも駅名表示はありませんでした。
鳴門高速バス停は大阪、神戸方面へ毎時4本以上が運転されており、見ているうちにも次々とお客さんがやってきてほとんど休む間もないという感じで動いていました。
高速バスは早朝、深夜便もあり、それに合わせて運転時間もAM5:00~翌日AM1:00までと都会の通勤電車並みです。
なお表記は車体には「すろっぴー」とひらがなで、各種案内は「スロッピー」とカタナカでした。
1203240638 小鳴門橋バス停から淡路交通の路線バスに乗車。
この路線は高速バスではありませんが大鳴門橋から淡路島内は高速道路を走ります。
車両は高速バスタイプながら中ドア乗車、前ドア下車というあまり見かけないものでした。




1203240641 鳴門海峡を渡るところを一枚、鳴門といえば渦潮ですが、こちら側では見えず、反対側のほうにそれらしきものが見えました。
後から調べたら訪問日は大潮に当たっており、渦潮を見るには絶好の機会だったのですが、まあちらりと見られただけでも良しとします。




1203246593 バスを洲本高速バスターミナルで下車、ここで島内縦貫線に乗換えます。
待ち時間があったので高速バスターミナル筋向いの洲本バスターミナルへ行ってみました。
ここは島の電車、淡路交通線洲本駅跡なのですが、それらしきものは見当たりませんでした。



1203246595 洲本から島の北、岩屋へ向う路線は淡路島東岸の風光明媚な海岸線を行きます。
やがて前方に灯台のような巨大な白い観音像が見えてきました。
その足元を過ぎた津田バス停で下車。
菜の花畑の向こうに立つ巨大観音、シュールな風景です。
ウルトラマンが現れたらこんな風に見えるのでしょうかね。

この観音像、地元の方が建立したもの、足元の丸い建物には収集品を集めた博物館のようなものになっていたのですが、今や施設は閉鎖され廃墟となっています。
ここにD51828が保存されており、施設閉鎖後オークションに出品されたこともありましたが落札されず、いまでもそのまま残されています。
Webであがっている画像を見ると駐車場のような場所なのですが、いまひとつ周囲の状況は分かりません。
閉鎖されている施設なので近寄れないかもと思いつつの訪問でした。
観音像入り口から直登する階段は閉鎖されていましたが、横の道路はロープも貼っていなかったので登っていったのですが、この先に機関車あるのかなと心配になりました。
1203246638 登りきったところで観音像の足元を見ると・・・
こんなところとは思いませんでした。
近くによってみると、潮風をまともに受ける場所だけあってボロボロでした。
石の案内板だけがやたら立派なのがなんとも皮肉です。













1203246631 北海道形のタブレットキャッチャーが開いたままになっていました。
戻そうとしてもさび付いていてびくともしません。

この施設に関しては管財人の管理する私有地ですので、訪問の際はそのことを頭に入れた上で自己責任で行動してください。

バス停に戻り時刻表を確認すると乗るつもりだった高速舞子行きの時刻がありません。記載されているのはローカル便のみ。
高速舞子行きは急行便だったかと気が付き、次のバス停下田まで歩きましたが、時刻表の下田通過時間まであと6分、息を切らせてなんとかたどりつきました。




1203240648高速舞子行きの便も先ほど乗ったのと同様 、高速道路も走る一般路線バスです。
明石海峡大橋を渡るときはちょうど夕陽が沈む頃でした。




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コメント

D51のキャブの痛み具合と比べてナンバープレートに違和感がありますが、やはりレプリカなんでしょうね。
北海道型のタブレットキャッチャーはこうしてみると銛を構えているようです。

投稿: 琥珀 | 2012年3月31日 (土) 21時26分

「すろっぴー」は飛鳥山モノレールや椿山のスロープカーを製作した嘉穂製作所の社長の自信作にして代表作だそうです。
乗ってみたいんですが、徳島市内からでも結構離れてるんですよね…。

投稿: 水の丘 | 2012年4月 1日 (日) 11時21分

水の丘さん
飛鳥山や椿山はアトラクション的な観光用ですが、鳴門は立派な公共交通といえますね。
飛鳥山に比べて乗ってみるとたしかに早いです。

琥珀さん
放置っぷりからプレートが残っているのが不思議なくらいですが、みるからにペラペラのレプリカなので不心得者の餌食にならないですんでいるのかもしれません。

投稿: TADA | 2012年4月 2日 (月) 20時49分

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