夜行バスで富山へ その1
3日の記事に書きましたが、若桜の次は富山へ行って来ました。主な目的は新湊博物館の射水線講演会とこの春新線に切り替わった富山大橋、それとこちらも新たな橋の開通で廃止される越ノ潟~新港東口のフェリー乗船、ついでに未訪問の富山県下の保存車も回ってこようと。 最初は素直に富山か高岡まで夜行バスを使おうと考えていたのですが、高岡・氷見便は早朝砺波駅前にも停まるので、これを利用して城端線沿線の2両を訪問することに。
まずは砺波駅から1kmほどのチューリップ公園に保存されている中越鉄道3号機を訪問。
公園を進んでゆくと機関車保管庫の手前に古い消防車「チャンドラー号」が展示されていました。1928年アメリカ製、案内看板も設置されていますが名前の由来は書かれていませんでした。 私鉄の中越鉄道が城端線開業時に用意した3両の機関車のうちの1両、1896年ナスミス・ウィルソン製、省1100系のCタンク機。
保存機関車としては比較的早い時期の保存されたもので、専用の保管庫で大事にされています。
保管庫はGWのチューリップ祭りのときのみ開放でガラス越しの撮影です。
そこで反射など写りこまないようにレンズをいじくっていたら・・・
うっかりAFスイッチをMFにしてしまい、気が付かずそのまま撮影していました。よってピンボケばかり、この画像もシャープ強でなんとかごまかしています。 砺波駅に戻り、次の目的地福光のD51165に向うのですが、時間があるので終点の城端まで乗ってきました。
この駅に来るのは35年ぶり、名作レイアウト雲竜寺鉄道祖山線祖山駅のモデルとなった木造駅舎は健在でしたが、かつては1線だったホームは2番線が増設されていました。
福光の壁画のD51、ちゃんとお顔も描かれています。
立派なナンバープレートも付いています。
D512932・・・なんだこの番号は?と思いましたがフクミツなんですね。
福光駅前にはこんなお店も、中華料理の「チュー」
分かりやすい店名です。
JR西日本は車両の単色化を進めていますが、高岡色から昔の朱色に戻っていました。
続きます。
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コメント
これらのウィルソンの製造年代間違ってませんか?
投稿: 琥珀 | 2012年6月17日 (日) 07時21分
琥珀さん
8と9が入れ違っていました、こっそり修正しました。(汗
投稿: TADA | 2012年6月17日 (日) 23時48分
あまりに遅いresですみません。
「チャンドラー」号ですが、大正から昭和にかけて米国で製造されていた貨物自動車で輸入車です。
輸入したのは東京瓦斯電気工業、現在のいすゞ(そして日野)の前身です。のちにこれら輸入米車を参考にして国産大型車を軌道に乗せますが、時期としてはちょうど過度期に当たります。
他にもホワイトやピアス・アローなど多くが輸入され、大型トラックやバスで活躍していましたが、大恐慌で倒産したり米国との関係悪化などが重なり、またいすゞやふそうなど国産車が「使える」ようになってからは、誰言うともなく「オンボロ車」の代名詞になってしまったのは不本意でした。
中型車では横浜製フォード車や大阪製シボレー車などが健在で、国産トヨダ(当時)やニッサンは歯が立ちませんでしたが、大型車の分野では米本国の事情(倒産など)もあって早い時期に国産化が軌道に乗り、輸入車は地方へ転出して、そこで余生を送る。そんな流れでした。
投稿: sinar | 2015年1月11日 (日) 08時03分
sinarさん チャンドラー号の解説ありがとうございます。検索しても大半がレイモンド・チャンドラーの記事で、自動車メーカーは見つかりませんでした。都会で活躍した車が地方へ、というのは鉄道車両でもありますね。こうやって保存されたのですから消防自動車として親しまれてきたのでしょう。
投稿: TADA | 2015年1月13日 (火) 23時10分