やっと尾小屋に行ってきた その2
涼しい坑道から暑い地表に出ると午後の展示運転を前に準備が行われていました。
No.5蒸機の演出用石炭を煙突から投入、さらに発炎筒を着火してこれも投入。
発炎筒の煙はときどき色が変わったりしていました。
作業のため網式の火の粉止めを外しています。
お願いしてこの姿で形式写真を一枚撮らせてもらえばよかったと、この記事書きながら今さら思いました。
動態のキハ3はエンジンをかけて10数mほどですが運転します。お客さんも座席が埋まるほど乗っていいました。
体験乗車の後は撮影しやすいところまでさらに前進してくれました。
日本の動態保存車では一番短い距離しか走らない車両かと思いますが、引退して四半世紀を軽く超える車両を整備、維持されていることには頭の下がる思いです。
この日は夜間運転会も行われるとのことでしたが、14時すぎに引き上げました。
帰り際に尾小屋駅跡へ、駅舎は無くなったものの、構内はそのまま草が茂った状態の広場でした。
奥には東大鉄研OB会が管理するキハ、客車を保管する2棟の小さな車庫と露天のDCが草の中に埋もれていました。
庫の奥にはターンテーブル跡も見られましたが、いざ写してみるとなんだか分からない状態でした。
帰路はところどころに残る尾小屋鉄道の廃線跡を見ながら山を降りて、その後は北陸鉄道の保存車を2両回ってきました。
能美私立博物館の北陸鉄道モハ3761は3年半ぶりの訪問ですが、相変わらず美しい状態でした。
働いていた沿線の施設で屋根の下で大切にされている、静態保存車として理想の姿ではないでしょうか。
続いて山中温泉道の駅のモハ6011「しらさぎ」を訪問。
前回訪問時は入れなかった車内が、今回は土曜日のためか開いていました。
座席の上になにか丸めておると思ったら、シートモケット交換作業中とのことで、モハはほとんど張り替えられていました。
手が入れられているのはうれしいことです。
その後は武生まで戻って、福井鉄道の北府駅へ、ここは今年3月に駅舎改修が行われ、内部はミニ資料館となりました。
木造駅舎の年季を経た雰囲気は無くなってしまったものの、外観はそのままで駅舎としても、鉄道資料館としてもこれからも使ってゆくという福井鉄道の姿勢には拍手を送りたいと思います。
日も落ちようとする頃、パンタを乗せた元名古屋地下鉄のビール電車がやってきました。
ビール電車は途中でトイレタイムをとるため、後続の電車に抜かれます。
そのため余裕で福井市内へ先回りできました。
ここでレンタカーを返しに行くS氏と別れて福井駅へ。
エキナカコンビニで焼きさば寿司を購入、長浜までは特急に乗って、その後はいつものように乗り継いで「ながら」で帰京しました。
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