年に一日だけの保存車公開 その2
早めにホテルに入ってさっさと寝てしまい、翌日は福岡天神8時発の特急で大牟田へ。
早起きして佐賀あたりの保存車を見にゆくことも考えていたのですが、病み上がりなので無理はしないことに。
大牟田駅前からこの日公開されている産業遺跡を回る巡回バスが出ます。一番の便まで30分ほどあったのですが、すでにかなりの行列ができていました。 2台仕立てで1台は全部回るコース、2台目は最初に立ち寄る炭鉱電車で折り返しとなるので、2台目に乗車しましたが満員で積み残しも出た模様。
炭鉱電車はかつての三井三池専用線跡の一部を利用したもので、アコーディオン式の保管庫に4台の機関車が現役時そのままに保管されています。1台は石炭産業科学館に移設する話もあるそうです。
機関車は大牟田市が管理しているものの土地は常時公開には向いていない場所で、毎年文化の日一日だけ公開されています。
巡回バスで次の公開スポット宮原抗跡へ。機関車公開場所と宮原抗跡は直線距離で1kmほどなので歩こうかとも考えていたのですが、現地の案内スタッフの方に聞いたら道が分かりにくいからバスで行ったほうが間違いないとのことでしたので、満員のバスになんとか乗り込みました。
宮原抗跡には抗車も転がっていました。
ここから専用線跡ウォークに参加、1時間ほど歩いて万田抗跡へ。
そこからまた満員のバスで旧三井港倶楽部へ、瀟洒な洋館でお昼をいただき裏手の三川抗跡へ。
ここは閉山後今回初めて公開されたところで、斜坑のレール、人車が放置されたままのまさに廃墟でした。
最後は海沿いの石炭産業資料館へ、ここには坑内用車両が保存されているという話でしたが、屋外には抗車が1台あるだけ。
後で聞いた話では一部リニューアル中とのことでした。
屋内展示にもポーター製蒸機の縮小レプリカと坑内用電気機関車がありますが残念ながら館内は撮影禁止です。
坑内用機関車はこの手の機関車としては大型で、前面も流線型、小松崎画伯描くところの地底超特急を思わせるスタイルでした。
資料館から駅までのバスも満員で、天気が良かったこともあり、大牟田の近代化遺産一斉公開は大盛況でした。がほとんどは私よりも上とお見受けする方ばかり。
若い人にはあまり関心が向かない企画なのかと思うと少々残念です。
線路跡ウォークなどは地元高校生のボランティアが頑張っていたのが印象的だったので、もっと若い方々にも参加して欲しいものだと思いました。
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