応用してみた
「路面電車で広がる鉄の世界」では都電荒川線に低床車が導入されないのは電停の改良が必要だからという一説を披露しています。
が、別の一説には低床車は当初国産では製造できず、熊本、広島ではドイツの技術を用いており、都電でもドイツから機器などを輸入しなければならなくなる。
熊本や広島と異なりかつては自局工場で車体新製も行っていた高い技術を持つ東京では、ドイツの技術をすぐに自分のものとしてしまい、技術流失が起こると判断し東京への導入を阻止された、事態の裏ではドイツの技術は世界一ィィィと標榜するネオナチの陰謀があった---といわれている。
真相のほどはわからないが、(以下略
トンデモ本に多く見られる謀略論の理論展開ですね。
世の中のことはすべて背後にあるのはCIA、KGB、フリーメーソン、ユダヤ、カルト教団などなどの陰謀だったとすれば良いのですから、これを使えばなんだって書けちゃいます。
たとえばこんなことも言えちゃうわけです。
国鉄上尾駅事件は江川問題から世間の耳目をそらすためのナベツネの陰謀だった!
上尾駅試験は1973年、江川事件は1978年なのに関係ない、と思うのは陰謀について知らないからである、このような巨大陰謀は人知れず長い時間をかけて準備されるもので、一般に関連性を気づかれないゆえに陰謀なのである!
松本清張の向こうを張って下山事件はコミンテルンとキリスト教原理主義者によるものだった!というのもインパクトがあっていいかもしれない。
件の著者もこんな珍説を集めて一冊の本にまとめたらどうですかね?
すでに既存の著作で多数の珍説を披露しているのでこれ以上はいらないかな?
| 固定リンク
コメント