18きっぷで常磐線に乗ってきた
震災と原発事故のためいまだ分断されたままの常磐線、4月1日から避難区域指定解除にともない、浪江~小高間が運転再開となり、運休区間は竜田~浪江間となりました。
この間は代行バスが運行していますが、両駅を繋ぐのは一日2往復、下りは竜田10:05と20:10、上りは浪江7:30と17:30、東京からだと乗りにくいダイヤです。
最初は普通列車を乗り継いで上り17:30発で戻ってこようかと考えたのですが、やはり明るいうちに通過したので下り10:05発に乗れないかと時刻表で検討すると、全部普通列車では上野一番電車に乗らなければならないので無理。ひたち1号でいわきまで行けば間にあうので、水戸~いわきだけ特急利用にしました。
水戸で乗り換えの間に駅弁を調達。
昔からの業者が撤退してしまい、一時期はNREのお弁当しか販売していなかったのですが新たな業者が参入して、名物の印籠弁当も復活しました。
が、駅弁売り場は無くなっていて、駅内コンビニでの販売に、朝早いものの数種類が並ぶなかから「磯べん」を選びました、1050円也。
名物のタコの炊き込みご飯にあんこうのてんぷら、箸休めにはアサリの佃煮と茨城の海の幸が楽しめるお弁当でした。
いわきでの接続時間はごくわずか、竜田行きは415系か501系だろうと思っていたら531系でした。
いわき以北の常磐線はあまり話題になりませんが、モニュメントや昔ながらのストラクチャーが点在しています。
久ノ浜駅には恐らく日本鉄道時代のレンガ造りのランプ小屋。
広野は鉄道唱歌の大和田建樹作詞の童謡「汽車」のモデルとなったのがこの沿線という説から、発車メロディに採用。
下りホーム駅舎脇には「汽車」の歌碑が建っています。
たしかに下り列車に乗って行くと、山間部をトンネルで抜けると海沿いに出て鉄橋と「今は山中、今は浜、今は鉄橋渡るぞと」という車窓が展開します。
そして「思うまもなくトンネルの 闇を通って広野原」を広野に引っ掛けているわけですが、確たる証拠があるわけではなく、あくまでも一説によると、ということだそうです。
なぜか上りホームにお城がある木戸。
学生のときこの駅を通過したときは島式ホームだったような気がするのですが、記憶違いのようです。
このときはずいぶんこざっぱりしているなと思ったのですが、帰宅後調べたら震災後に手が入れられたとのことです。
竜田に到着、桜はまだちょっと早かったです。
3番線のみ使っていて、駅舎と2・3番線の間には仮設通路が設置されていました。
続きます。
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