愛岐トンネル群公開に行ったものの
名古屋から中央本線に乗ると、高蔵寺を過ぎるといきなり山の中へと変わります。
定光寺、古虎渓の両駅はトンネルにはさまれた渓谷沿いにあり、周りに人家もまばらで秘境駅の趣もあります。
この区間は電化にあたり新線となりましたが、長い間忘れ去られていた旧線跡を整備、保全するNPOの活動が10年前から行われ、定光寺駅近くから1.7kmを初夏、晩秋に期間限定で公開しています。
初夏はGW期間中で、人出も多いだろうし往復の切符もとりづらいので、晩秋の平日を狙って行ってきました。
名古屋行きの夜行バスで出て、時間があるのでまずは多治見駅からバスで20分ほどのさかづき美術館に保存されている東濃鉄道DB181を訪問。
この保存車ほとんど知られていないようで、友の会リストにも載っていません。
Webをご覧になった方からメールでその存在を教えていただきました。
一見どこにでもいた貨車移動機ですが、出自は海軍、内燃機関車として初期のものいう代物です。
定光寺駅に着いたのは受付開始9:30の少し前でしたが、すでに50人ほどの行列が出来ていました。
スタート地点の3号トンネル入口には現物大のD51の垂幕が下がっています。
その先の4号トンネル内では蒸機列車の通過音が流れるという仕掛けがありました。
迫り来るブラスト、トンネル内では反響して迫力が増します、機関車に続いて客車の軽やかなジョイント音、最後にガーというエンジン音・・・12系かよ!仕方ないですね、これは。
5号トンネルを出たところにはC57191動輪が展示されています。
先ごろアチハの手によって動態復活したD51827を個人で保存されていた方が保管していたものだそうです。
面白いことにこの動輪も動態で、奥に見える自転車を漕ぐと動輪がゆっくり回転します。
手前に見える小さい赤い車輪は距離計で設置以来の走行距離が表示されています。
紅葉も盛りでどんどん人も増えてきて、テントの売店で帰りがけに買おうと思って戻ってきたら大混雑、おいしそうな和菓子、おこわが並んでいたのですがあきらめました。
名古屋市内に戻って未訪問だった東山植物園のモノレール保存車へ。
湘南モノレールで実用化されたサフェージュ式のテスト路線として動物園~植物園を結んで地方鉄道として改行、上野動物園モノレールとよく似た境遇ですが、こちらは開業10年目の1974年に廃止、車両は終点の植物園駅に保存されました。
その後園内遊戯施設として小型モノレールのスカイビュートレインが開業、路線の一部は初代モノレール跡に沿っているそうです。
このモノレール保存車を撮影中、足を挫いてしまい痛みが治まらず、上前津の市電単車、白川公園科学館と回るつもりでしたが科学館は割愛。
帰宅後翌日になっても痛みが治まらないので医者に行ったら骨にひびがあるとのことで、人生初のギブス、松葉杖生活になってしまいました。
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