映画・テレビ

2018年5月17日 (木)

読鉄大全

Img_7809m 嫁さんが図書館にこんなのがあったよと借りてきてくれた。
鉄道が出てくる小説、エッセイ、紀行、詩歌などのアンソロジーですが、鉄板の百閒先生が「特別阿房列車」ではなく「房総鼻眼鏡」だったり宮脇先生も「夢の山岳鉄道」からだったり、おや?と思わせるチョイスは編者が目指したところでしょうか。
収録作品でこれは!と思ったものが上田廣の「指導物語」戦時中に作られた鉄道を舞台にした傑作映画の原作です。
読んでみると映画がほぼ原作とおりに作られていたのがわかります。
映画は陸軍省推奨のいわば国策映画でもあるのですが、一人息子を戦地に送る母親の眼差しなど反戦(非戦)映画か?とも思えるような描写がありますが、原作にも徴兵の利不順さ、軍隊という組織への批判とも読み取れる箇所がありますが、これは後世の目でみているからかもしれません。
Img_7813m 上田廣氏は現代では忘れられている作家ですが、鉄道省勤務から応召され、鉄道省復帰後に専業作家となった方で、鉄道を舞台とした小説も多く書かれています。

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2018年3月15日 (木)

都立多摩図書館で都電映画会

西国分寺駅そばの都立多摩図書館で都電映画6本が上映されるというので行って来ました。
1803156901 以前交通博物館の映画会で見たことのあるタイトルもありますが、初見が半分以上、期待していましたが、いや~面白かったです。
6本すべてが東京都製作のPRですが、赤字が酷くて廃止します、というスタンスのものはなく、どれもまだまだ多くの都民の足としてがんばって走っています、というメッセージが込められていました。

以下簡単に各作品について

『都電荒川線』  カラー 10分 (1983)

青帯7000、7500の時代、唯一の路線となった荒川線ですが、よくある郷愁をそそる乗り物的な視点でした。
利用者の「ナウなギャル」(本当にこうナレーションされています。)に「都電を好きなタレントや動物に例えると?」という無茶なインタビューは見ていて恥ずかしかったぞ。

『都電物語』  モノクロ 15分 (1965年)

本格的廃止が始まる前、三ノ輪車庫に唯一4人残っていた女性車掌が登場します。この時期まで女性車掌がいたとは全く知りませんでした。

『わが道をゆく-都電32系統ー』  モノクロ 15分 (1970年)

当時運行されていた「はとバス」のコースに組み込まれた貸切電車が紹介されています。
まだまだ各所に路線が残っていたころで、32系統も廃止計画に入っているころですが、そのあたりの描写はありません。
犬のケツの大写しがなんとも・・・

『都電22番線』  モノクロ 15分 (1960年)

交通博物館でも見た作品、当時の山谷の様子も収録されています。

『都電』  モノクロ 10分 (1967年)

全廃決定後の作品、1967年12月の銀座線廃止の様子も見られますが、まだまだ多くの人を運んでいるという視点で語られています。

『都電 その後』  モノクロ 15分 (1969年)

廃車後に各地に引き取られた車両たちの様子、1970年度までで函館、長崎を含め86両が譲渡されましたが、今でも残るのはヒトケタです。その内の2両、新しき村の7022と都下の5011が登場しました。

DVDに落としたものを上映するのかと思ったら16mmフィルムそのまま映写していたのには驚きました。機材のメンテも大変なようです。

多摩図書館では毎月2回の上映会を行っていますが、今回のような東京都製作映画はむしろ少ないようで、来月はエイゼンシュタイン監督の戦艦ポチョムキンだそうです。

1803156905 会場には路面電車関係のお仲間Sさんも見えていたので上映後はお茶して、その後隣接する武蔵国分寺跡公園の中央鉄道学園記念碑を見てきました。

1803156923 西国分寺まで行ったのだから、と一駅乗って工場内の保管車を見てきました。

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2013年6月15日 (土)

C62物語DVD Bトレイン阪堺電車

後藤式デフになったC58を見にゆこうかとも考えていたのですが、天気予報は午後から雨マーク、昨日の三和テッキ都電保存車の見学もあって少々疲れていたので、本日は一日家にいました。
13062265 通販で買ったままダンボール箱もあけていなかった阪堺電車Bトレインを1セット組み立てました。
また台車回りなど構造が変わっていて、台車フレームがいやに小さくなり車輪と合いません。
スケールとおりにこだわったのかな、と思って組み上げてみると実に良い感じです。
この雲電車も良いデザインだなとあらためて思います。元は阪堺(当時はまだ南海軌道線)初の全面広告車で、今のオムロン、立石電機がスポンサーでした。
会社名ははじっこに小さく、「こどもにはこの街がふるさとです」というメッセージとともに入っているだけの実にセンスある広告電車でした。
13062266 午後には注文していた札幌テレビ製作のDVDC62物語が到着したのでさっそく鑑賞。予約特典でエハガキセットが付いています。
メインはSTVが製作した2本のC623復活までの番組を再編集した1時間ほどのドキュメンタリーと1995年11月3日の最終運転日、国鉄民営化前夜の鉄道マンたちの技術と意地があってこその奇跡の復活を見せてくれます。
営業運転初日の映像を見ていて、スハフも検査あがりでピカピカだったことを発見。
C62ニセコが運転を終えてからはや18年、いつのまにか手宮で寝ていた月日よりも長くなってしまいました。
番組に登場した子どもたちもいまではいい大人なんですね・・・

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2013年5月31日 (金)

映画百年の時計を見てきた

コトデン100周年を記念して製作された映画「百年の時計」を見てきました。
130531_1358001a テアトル新宿のロビーにはヘッドマーク、ナンバーなど展示されています。



















130531_1406001a ロケのスチールも展示、羽根付きの「急」のマークは昭和30年代のものでしょうか?

地方私鉄が舞台の映画としてはどうしてもRAILWAYSと比べてしまいますが、こちらは鉄道員が主役ではく、お話の舞台としてコトデンが登場します。
鉄オタ的にいえば仏生山車庫のロケのシーンではもっと庫内を見せて欲しかったかな、と。
名物デカもちらりと写ります。
いろいろな人の人生を乗せて走る電車が舞台なので、回想シーンなどが交錯しますが、このあたりのストーリーの絡み合いが作品の見所かもしれません。

平日の昼間だったのですが上映の後プロデューサーさんのごあいさつがあったのには驚きました。






13052174 売店でコトデン瓦せんべいを購入、200円也。コトデンの中心駅瓦町にかけてあるのでしょうか?
オマケとして5000形乗車記念券、映画試写会券(無効券)が付いています。

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2012年8月22日 (水)

NHK 青山ワンセグ開発

表記の番組に鉄道ライター・イラストレーターの恵智仁さんの鉄道擬人化キャラが登場しています。
この番組は視聴者の投票でレギュラー化されるというもので、今回3本の作品が競っています。
話は未来から来た美少女アンドロイドナナが鉄道車輌に恋するという、内容をここで書いても理解できないでしょうから、公式サイトからもダイジェストを視聴できるので、ご覧になってみてください。正直私もよくわかりません。(笑
でもときおり挟まれるセリフには思わずニヤリ、です。
次回放送は24日深夜0:15~0:55、ネットに接続しているテレビならば番組放送中に直接投票もできます。

一昨日の記事高林陽一監督「最後の蒸気機関車」に関して、鉄道ファンかつ映画ファンの知人が調査してくれました。
先のDVD情報(タイトルは同じだが別作品)も彼が調べてくれたものです。
で、結果はWeb上にある「「最後の蒸気機関車」に関する情報は、当時のキネ旬の短い2本の記事によるもので、キネ旬にもこれ以上の記事はなさそうだ、ということです。
新聞にお悔やみ記事が出るほどの監督作品なのに、これだけ情報がないとは、本当に公開されたのか?非常に気になっています。

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2012年8月20日 (月)

高林陽一「最後の蒸気機関車」

先月15日、映画監督の高林陽一氏がお亡くなりになりました。
12081339 新聞のお悔やみ記事では「本陣殺人事件」「金閣寺」を代表作としてあげていますが、私たちの世代にはなんといっても「すばらしい蒸気機関車」です。
長い間ソフト化されませんでしたが、近年DVDも出ていますし、数年前にはリバイバル上映もありました。

掲示板でもちょっと前に触れたのですが、Blogなどでも話題になっていないようですし、先日鉄のお仲間の方とこの話題を出したときも、お一人は高林監督のお名前も知らなかったという・・・

画像は「すばらしい蒸気機関車」のプログラムですが、この最後の記事に「次は北海道でC62にとりくむ」とあります。
当時の鉄道雑誌にも次作「最後の蒸気機関車 撮影快調」のような広告が出ていた記憶があります。

ところが続編にあたる「最後の蒸気機関車」の上映開始という話は聞かないまま年月が過ぎました。

Web上には「最後の蒸気機関車」1975年1月公開、と記載されている記事もありますが、それだったら当時の鉄道雑誌でも触れられていたはず、そのような記事は見た記憶はありません。 
このまま幻の作品になってしまうのでしょうか。

なおWebの記事に連動して商品紹介で同名DVDが表示されるところもありますが、この作品はモノクロで以前ビデオテープ、LDでも出ていた大石和太郎氏の作品です。
また高林監督の蒸機作品の最後のものは、これもビデオテープで販売された上越線D51498が旧形客車を牽引するもの(天賞堂のチャーター列車)です。
冒頭のマキから点火するシーンが印象的な作品でした。

ということで、高林監督の「最後の蒸気機関車」についてなにかご存知の方、コメントいただけるとうれしいです。

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2011年12月 7日 (水)

RAILWAYS2を見てきた

柳の下の2匹目はどうかな、と思っていたのですが、鉄道ピクトリアル今月号の対談を読んでこれはやはり見なくてはと、先日前売り券を買ってきました。
今回は夫婦をテーマにしていることもあるのかペアチケットだとだいぶお得なのですが、嫁さんを誘っても「デンシャの映画ならば一人で行きなさい」とつれない返事でした。
11120186 劇場でご夫婦で鑑賞されている方は、と見回しましたが平日の昼間とあってか、それらしい方はあまり見かけず、女性同士のような方もけっこういるようでした。
三浦友和のファンなのかな?隣の席もそのような二人連れだったのですが、次回予告が始まってもおしゃべりを続けていて、さらには本編が始まったのにひそひそ声ではあるもののしゃべり続けていて・・・
注意しましたが、映画館に何しに来ているんでしょうね。

やはり映画は大画面で見るのが良いですね、富山平野をゆく地鉄電車の姿、駅や車庫の様子も思わずニヤリとさせられるアングルもあり楽しめました。
話としては前作が意外と淡々とした話作りだったのが、今回は「感動作」などと銘打っているだけあってややそちらの演出が個人的には気になりました。
ラストシーンは前作に匹敵する気持ちの良い風景でしたが、オープニングは前作のインパクトにはかなわないなぁ。

とはいうものの、2で終わらずシリーズ化して全国の鉄道を舞台にした作品をこれからも見たいものです。
富山にまた行ってみたくなったのはもちろんです。
そういえば前作のお祭りシーンなどの観光要素は今回はほとんどなかったな、しっかり鉄道シーンは本編とは関係が薄い市内線、富山ライトレールも出てきますが。

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2011年4月12日 (火)

あの鉄道映画の大傑作がDVD化していた

最強の鉄道映画、と私が勝手に思っている「裸の太陽」がDVD化されていた!と知人から知らせがありました。
検索したら宅配レンタルもやっています、ぜひこの機会に鑑賞されることをお勧めします。
1958年公開、お話はカマ焚きの青年と衣料工場で働くヒロインの明朗快活青春映画、冒頭から流れる主題歌とともに見ていると元気のでてくる作品です。
ロケ地は主に郡山周辺、東北本線を行くC59、浜通りの海岸線を行くC62など大型蒸機が次々画面に登場します。
また磐越東線のD60の砂まきシーンは後に「喜劇 急行列車」に引用されています。
こんなときだからこそ見たい作品です。

ところで今日スーパーでこんなシール貼った水菜を買ってきました。
11041108 茨城県産ですが、早くこのようなシール貼らないですむようになってほしいものです・・・

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2010年6月 3日 (木)

RAILWAYSを見てきた

10060105先月29日に封切された映画RAILWAYSを見てきました。
映画館へは年に数回足を運んでいますが、神保町シアターとか京橋のフィルムセンターとかで、普通の封切館で見るのは何年ぶり?と前に見た作品が思い出せないくらいのブランクで、前売りを持っていても基本全席指定となっているは知りませんでした。

映画のストーリーをここで書いてしまうのは野暮というもので省略しますが、宮崎美子さんが相変わらずチャーミングで良かったです。
鉄ヲタ的には全編にわたって登場する一畑電車、京王での研修シーンなど見所いっぱいで楽しめます。
平田市の車庫でチラリと写る台車、空き缶に保管されていた昔の切符などDVDならば一時停止させてしげしげと見てみたいところです。
広報にも使われている伊野灘駅も良い雰囲気、DDFでこの駅のミニジオラマ発売するんじゃなかろうか?
デハニは走っていなくとも、また一畑電車に乗りに行きたいなと思いました。
850828itibata5m 一畑電車には過去3回訪れています。
最初は1978年の夏このときは出雲市から車庫のある平田市まで乗って折り返し、川跡で大社線に乗り換えています。
2回目は1985年8月、山口線に行った帰りに寄っているのですが、このときの行程は一部記憶にありません。
出雲市から朝の4連に乗って、松江温泉から折り返してくるのを宍道湖畔で撮ったのですが、場所がはっきりしません、たぶん長江?
西武から451系などの譲渡車が主力になっており、一畑オリジナル車は大社線のワンマン運用を除いて減っていたように記憶しています。
3回目は2003年のこれも8月、嫁さん連れての観光で出雲大社や境港の水木しげる記念館に行ったついでに乗った、というか一畑電車に乗りたくて宿を松江に取って、空港も出雲空港を使ったという旅行でした。
ところで私も嫁も酒が全くダメで、旅行先で夕食をというときに案外選択肢が狭まってしまうことがあります。
ガイドブックに紹介されているような郷土料理の店はお酒を飲まないと居心地悪そうな、食事だけというのは憚れるようなところが多いからです。
(大人の休日倶楽部パスを使い倒す一人旅の達人S女史はこういうとき「一人で軽くお食事だけいただきたいのですがいいですか?」と聞くそうです。で、軽く食べてお店をハシゴするらしいとか・・・)
金沢では適当な店が見当たらず結局ファミレスなんてこともありました。
8月の松江の夜は蒸し暑く、いいかげん店を探して歩き回るのもイヤだなと思ったころ、ちょっと小奇麗な定食屋さんがありました。
表に出ているメニューを見ると、焼魚定食とかフライものとか、まぁ観光客が立ち寄るようなお店ではなかったものの、ここでいいやと入りました。
私は鯖の塩焼き定食、嫁は豚生姜焼き定食を頼んだのですが、これが大正解。(定食メニューを覚えているくらいですから。)
料理はもちろんご飯も味噌汁も漬物もおいしく、しかもお値段は街の定食屋価格、さすがは不昧公の城下町と感心したものです。
あぁ書いていたらまた行きたくなってきたよ・・・

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2009年12月24日 (木)

ジャライノール評

今さらですが、先週見た映画ジャライノールの感想などを。

Webでの紹介ページなどで、退職し帰省する老機関士に若い相棒が付いてゆく、と簡単なストーリーが記載されていますが、ストーリーとしてはそのとおり、というかそれ以外に表現しようのない話です。
紹介文を見て、映画見る前は「機関士ナポレオンの退職(喜劇・各駅停車の原題)の21世紀中国版かな」と思っていましたが、そうとも言えるし全く違うとも言えました。
極端に会話や心理描写などを抑えて、構図のみで進行させる、そんな映画でした。
機関士が退職を決意するところなど、じっくりと描きたくなるところですが、この映画はごくあっさりと、うっかりしていると見過ごしてしまうくらいの描写しかありません。
それゆえ登場人物の気持ちに入ってゆくことができず(監督はそれを狙っているのでしょうが)どこで話が展開してゆくのかと思わせながら、淡々と帰省の旅が始まります。
ここからはロードムービーとなるわけですが、カットカットの構図は見ごたえがありますが、若い相棒を追い返そうとする機関士が、なぜか仲良く駅前で二人して街頭カラオケを楽しんでいたり、このシーンの意味はなんなのだ?と見ていて悩む場面が多々ありました。

この監督はオタクではないか?と思ったのは、きっと多くの映画を見て構図の研究をしたのではないかと思ったからです。
エイゼンシュタイン研究なんてやってそうだなぁ。

とにかく構図で語らせる映画、だと思います。


ところで相棒の兄ちゃんですが、私は機関士の相棒だから助士だろうと思い込んでいたのですが、「信号手」と紹介されている文もあります。
たしかに画面では信号旗持っていたなぁ。
でも機関士とペア組むなら機関助士のはずだし、この二人の関係どこかで説明されていたのかな?

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