西国分寺駅そばの都立多摩図書館で都電映画6本が上映されるというので行って来ました。
以前交通博物館の映画会で見たことのあるタイトルもありますが、初見が半分以上、期待していましたが、いや~面白かったです。
6本すべてが東京都製作のPRですが、赤字が酷くて廃止します、というスタンスのものはなく、どれもまだまだ多くの都民の足としてがんばって走っています、というメッセージが込められていました。
以下簡単に各作品について
『都電荒川線』 カラー 10分 (1983)
青帯7000、7500の時代、唯一の路線となった荒川線ですが、よくある郷愁をそそる乗り物的な視点でした。
利用者の「ナウなギャル」(本当にこうナレーションされています。)に「都電を好きなタレントや動物に例えると?」という無茶なインタビューは見ていて恥ずかしかったぞ。
『都電物語』 モノクロ 15分 (1965年)
本格的廃止が始まる前、三ノ輪車庫に唯一4人残っていた女性車掌が登場します。この時期まで女性車掌がいたとは全く知りませんでした。
『わが道をゆく-都電32系統ー』 モノクロ 15分 (1970年)
当時運行されていた「はとバス」のコースに組み込まれた貸切電車が紹介されています。
まだまだ各所に路線が残っていたころで、32系統も廃止計画に入っているころですが、そのあたりの描写はありません。
犬のケツの大写しがなんとも・・・
『都電22番線』 モノクロ 15分 (1960年)
交通博物館でも見た作品、当時の山谷の様子も収録されています。
『都電』 モノクロ 10分 (1967年)
全廃決定後の作品、1967年12月の銀座線廃止の様子も見られますが、まだまだ多くの人を運んでいるという視点で語られています。
『都電 その後』 モノクロ 15分 (1969年)
廃車後に各地に引き取られた車両たちの様子、1970年度までで函館、長崎を含め86両が譲渡されましたが、今でも残るのはヒトケタです。その内の2両、新しき村の7022と都下の5011が登場しました。
DVDに落としたものを上映するのかと思ったら16mmフィルムそのまま映写していたのには驚きました。機材のメンテも大変なようです。
多摩図書館では毎月2回の上映会を行っていますが、今回のような東京都製作映画はむしろ少ないようで、来月はエイゼンシュタイン監督の戦艦ポチョムキンだそうです。
会場には路面電車関係のお仲間Sさんも見えていたので上映後はお茶して、その後隣接する武蔵国分寺跡公園の中央鉄道学園記念碑を見てきました。
西国分寺まで行ったのだから、と一駅乗って工場内の保管車を見てきました。
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